小指を立てるのは下品?正しいテーブルマナーを見直そう

グラスやカップを持つとき、気づかないうちに小指だけが立ってしまう――そんなクセがある方もいるのではないでしょうか。

上品に見える所作のようにも思えますが、実は「マナー違反」と見なされることもあります。

今回は、小指を立てる仕草の意味や、意外と知られていないテーブルマナーをご紹介します。

目次

小指を立てるのは下品?正しいテーブルマナーを見直そう

小指を立てる仕草の由来とは?

かつてヨーロッパでは、小指を立てる仕草が貴族の間で「たしなみ」とされていたという説があります。
これは、香辛料が高価だった時代に、親指と小指で摘まんで使うことが多かったことや、水滴から小指を守るためにカップを持つとき立てていたといった理由からともいわれています。

また、優雅さや女性らしさを表現する所作としても受け入れられていた時代があったようです。

現在ではどう見られている?

現代のマナーとしては、小指をわざと立てる仕草は「過剰な女性らしさのアピール」や「品のない振る舞い」と受け取られる可能性があります。
自然な持ち方を心がけ、小指をピンと立てるようなクセは避けた方が無難です。

■意外とやっている?マナー違反の例

小指を立てる以外にも、無意識にしている行動が実はマナー違反ということがあります。
以下のような行動には注意が必要です。

麺類を途中で噛み切る

パスタや蕎麦、うどんなどの長い麺類を食べる際、途中で噛み切るのは見苦しいとされています。
一度にすする量を少なめにし、最後まで口に収まるようにいただくのがマナーです。

「手皿」はNG

食べ物を口に運ぶとき、ポロリと落ちるのを防ぐために手を添える「手皿」。
一見上品に見えるこの仕草ですが、実は和食マナーにおいては大きなNG
小皿や器を持って食べるのが正しい作法です。

お箸の「逆さ持ち」

鍋や大皿料理を取り分けるときに、自分の箸を逆さにして使う「逆さ箸」も、衛生的・見た目的に好ましくないとされています。
取り分ける際は、あらかじめ用意された「取り箸」を使うのが正しいマナーです。

まとめ:正しいマナーは思いやりの表れ

一見、上品に見える所作が、実はマナー違反だったということは少なくありません。
堅苦しく考えすぎる必要はありませんが、日常の中での何気ない仕草を少し見直すことで、より洗練された振る舞いが身につくかもしれません。

テーブルマナーは「ルール」ではなく、「一緒に食事をする相手への思いやり」。
無理なく、自然に、美しく振る舞えるよう心がけたいものです。

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