オクラ黒いけど食べれる!

オクラは、その特有の食感とおいしさで知られています。食欲が低下しているときでも、さらっと食べられるのが魅力です。

また、オクラはどこでも手頃な価格で入手でき、食卓に一品足したいときに便利です。茹でて刻めば、簡単におかずになります。

しかし、オクラを購入してしばらくすると、黒い部分が現れることがあります。この黒い部分が現れたとき、多くの人が「腐ったのか?捨てるべきなのか?」と悩むことがあります。

しかし、安心してください。オクラに黒い部分ができていても、それは食べることができます。

この記事では、黒いオクラができる原因や、その傷みの見分け方、適切な保存方法について説明します。これらの情報を知っていれば、黒い部分があっても安心してオクラを食べることができます。黒い部分があっても、オクラのおいしさを楽しんでください。

 

目次

オクラは黒いけど食べれる!変色の原因は?

オクラは、栄養価が高く、調理しやすく、料理に使いやすい食材です。

しかし、オクラは時折、黒い部分ができることがあります。これは通常、キズや傷が原因です。

「黒い部分があるから腐っているのかしら?」と心配になることもあるでしょう。

しかし、実はオクラが黒くなる原因は必ずしも腐敗だけではありません。

もちろん、オクラは腐ると黒く変色することがありますが、他にも黒く変色する原因が存在します。

具体的には、以下の3つが主な原因として挙げられます。

  1. 外傷
  2. 低温障害
  3. 黒斑病

これらの原因がオクラが黒くなる要因となりますが、これらが原因である場合、オクラを食べることは問題ありません。

このため、オクラが黒く変色していても、捨てる前に原因を確認し、無駄にしないでください。

それでは、これらの原因について詳しく説明していきます。

外傷で黒い部分ができる

オクラにできる外傷は、文字通りオクラの表面にできる傷のことです。

オクラは生産農家で収穫され、市場に運ばれる過程でさまざまな取り扱いが行われます。

この間、オクラの表面に傷がつくことがあります。

では、なぜオクラの表面に傷がつくと黒く変色するのでしょうか?

その原因は、オクラに含まれる鉄分が関与しています。オクラには、100g中に0.5mgの鉄分が含まれています。

オクラの表面に傷がつくと、その傷がオクラの細胞に影響を及ぼします。

細胞が傷つくと、鉄分が空気と接触し、酸化反応が起こります。

学生時代に鉄を酸化させる実験を行ったことがあるかもしれません。その際、酸化した鉄は黒ずんだ色に変わりましたよね。

オクラでも同様の原理が働き、傷ついた部分が黒く変色するのです。

そのため、オクラが外傷を受けて黒く変色した場合でも、食べることに問題はありません。

外傷とは、切り傷だけでなく、オクラを強く握ったり、重い物の下に挟まったり、強くぶつけたり、床に落としたりすることでも起こり得ます。

オクラは皮をむかずにそのまま食べる野菜ですので、取り扱いには注意が必要です。

 

低温障害でも黒い部分ができる

オクラに黒い部分ができる原因の2つ目は、低温障害です。

作物はそれぞれ、最適な温度帯で育つことができる生育適温が存在します。

オクラの生育適温は、摂氏20℃から30℃の間にあります。オクラは熱帯性の作物であり、高温で強い光の下での栽培が適しています。

したがって、オクラは寒冷な環境には適応できず、10℃以下の低温では正常に成長せず、収穫時に黒い部分が現れることがあります。

低温障害を受けたオクラは、保存方法や外傷の有無に関係なく黒く変色します。

例えば、気温が低く、通常よりも雨の多かった冷夏や長い梅雨期に育ったオクラは、黒く変色する傾向があります。

低温障害はオクラだけでなく、他の多くの作物にも影響を与える現象です。

ただし、すべての作物が低温障害を受けて黒く変色するわけではありません。

したがって、低温障害を受けたオクラでも、見た目は劣るかもしれませんが、味や品質には問題がありません。

捨てずに、ぜひ料理の一部として活用しましょう。

 

黒斑病で黒い点ができる

オクラに黒い部分ができる原因の3つ目は、黒斑病です。

「病」がつく名前から驚かれるかもしれませんが、安心してください。黒斑病は人体への影響はありません。

黒斑病は、収穫直後の野菜に多く発生します。

最初は小さな黒い斑点が野菜の表皮に現れますが、時間が経つにつれてこれらの斑点が結合し、病斑となります。

黒斑病の原因となる病原菌は糸状菌と呼ばれ、これはカビの一種です。

「カビが付いていると食べられないのでは?」と心配されるかもしれませんが、ご安心ください。

黒斑病は野菜の病気であり、人に感染することはありません。

糸状菌は空中に浮遊している常在菌の一種であり、野菜の抵抗力が強い場合には感染しません。

また、野菜の生育環境が高温多湿な場合、黒斑病が発病しやすい傾向があります。

糸状菌は野菜の葉が枯れて抵抗力を失ったところに胞子を形成し、そこで生存します。

この胞子がオクラの実に付着し、黒斑病を引き起こすことがあります。

見た目には斑点や病斑があると捨てたくなるかもしれませんが、もったいないです。斑点や病斑が黒斑病のものであっても、食べることはできます。

外見は青々としたオクラに比べて劣るかもしれませんが、味や品質には問題ありません。

捨てずに、ぜひ調理に活用してみてください。

 

オクラの黒い部分を見分けて傷みを判断する

オクラに黒い部分ができる原因は、外傷・低温障害・黒斑病の3つだとお伝えしました。

これらが原因で黒く変色している場合、食べることはできますね。

しかし、オクラは腐ったときにも黒くなります。

この場合、食べてもいい変色か、食べてはいけない変色か見分ける必要があります。

「見分け方なんて分からない。オクラの黒いところは全部同じに見える…。」と絶望したあなた、ご安心ください。

オクラへできた黒い部分は傷みによるものかどうか判断するため、見分け方があるのです。

オクラの黒い部分が傷んでいるかどうかは、におい・質感・種の色をチェックすることで見分けられます。

3つの見分け方を覚えて、黒いオクラが食べられるかどうか判断できるようになりましょう!

匂いで見分ける

オクラの新鮮さをにおいで判別しましょう。

まず、黒い部分のあるオクラをにおいで確かめます。

新鮮なオクラは通常、ほとんど無臭か、わずかに青々としたみずみずしい香りがします。

この爽やかな香りは、食欲をそそることでしょう。

しかし、オクラが傷むと、ツンとした酸っぱいにおいがしてきます。

黒い部分のあるオクラを袋から取り出す前に、においを嗅いでみてください。

もし酸っぱいにおいがする場合、そのオクラは食べないでください。

それは確実に傷んでいます。無理に食べることよりも、無駄にしない方が賢明です。

次回は傷む前に食べられるオクラを選んで、無駄を減らしましょう。

表面の質感で判断

次に、黒い部分のあるオクラ表面の特徴を見てみましょう。

傷んだオクラは通常、ぶよぶよと柔らかく触れることが多いです。

また、表面には嫌な水気が帯びています。通常、オクラは切ると粘り気を帯びることがありますが、傷んだオクラの表面には、切らなくてもぬめりや粘り気が見られます。

黒い部分のあるオクラを袋から取り出す前に、袋に水滴がついていることもあるかもしれません。

袋に水滴がついているか、ぶよぶよと柔らかな表面があるか、またはぬめりや粘り気があるかどうかを確認します。これらの特徴が見られる場合、そのオクラは傷んでいます。

このような場合は、即座に捨てるべきです。傷んだオクラを食べることは非常に危険です。

以前、私はこの状態のオクラを見かけて、一部分だけ切って使うことを考えたことがありました。しかし、これは絶対にお勧めできません。

なぜなら、オクラ本来の粘り気と、傷ついたことで生じた粘り気を見分けるのは難しいからです。

黒い部分のあるオクラの表面に粘り気がある場合、それを切り取って食べることは安全ではありません。

ハプニングを避けるためにも、これらの特徴を知って安全に対処しましょう。

 

 

種の色で見分ける

黒い部分のあるオクラを切って、種がどの色かを見てみましょう。

においが変わらず、質感にも変化がない場合でも、安心しないようにしましょう。

傷んだオクラは、種も変色している可能性が高いのです。

オクラの黒い部分が傷みから生じている場合、種も同様に茶色から黒へと変色します。

新鮮なオクラの種は通常、白や淡いベージュ色をしています。

したがって、表面が黒く変色したオクラでも、種が白っぽい色であれば安心して食べられます。

しかし、黒い部分が少なく見えても、種が黒ければそのオクラは傷んでいます。

種だけ取り除いて食べることもできますが、オクラから種を完全に取り除くことは難しい場合があります。

種を取りきれない場合、オクラの傷んだ部分を口にすることになるでしょう。

以上の方法を覚えて、黒い部分のあるオクラが傷んでいないかを判断しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次