日本には古くから、お世話になった人へ感謝を込めて贈り物をする「お中元」という文化があります。
ただし、その贈る時期や選んではいけない品物には地域性やマナーが存在します。
今回は、お中元を贈る時期、注意すべき品物、そして家族で喜ばれるおすすめ商品について詳しく解説します。
お中元を贈る時期はいつからいつまで?
お中元は本来、夏のご挨拶として広まった習慣ですが、贈る時期は地域によって異なります。
そのため、相手が住む地域の風習を把握することが大切です。
地域ごとのお中元の時期
- 北海道・東北:7月15日~8月15日
- 関東:7月1日~7月15日
- 北陸・東海:都市部は7月1日~15日、農村部は7月15日~8月15日と地域差がある
- 近畿・中国・四国:7月15日~8月15日
- 九州:8月1日~8月15日
- 沖縄:旧盆(7月13日~15日)
このように、地域によってかなり幅があります。相手先の慣習に合わせて贈ることで失礼を避けられます。
お中元で避けるべき品物とは?
感謝の気持ちを込めて贈るお中元ですが、品物によっては相手に不快な印象を与えることがあります。
代表的な「贈ってはいけない」とされる品を紹介します。
履物
靴やスリッパなどは「相手を踏みつける」という意味に結び付けられ、縁起が悪いとされます。
下着や靴下など身につける物
「生活に困っているのでは?」と受け取られる恐れがあり、贈り物としては不適切と考えられます。
時計・カバン・筆記具
勤勉さを強いる意味合いが含まれるとされ、目上の人に贈るのは失礼とされます。
刃物
「縁を切る」というイメージを持たれるため避けられています。
ハンカチ
「手巾(てぎれ)」が「手切れ」と同じ音を持つことから、縁を断つ意味になると考えられます。
櫛
「苦(9)」「死(4)」を連想させる語呂合わせから縁起が悪いとされ、特に贈答品には不向きです。
その他注意が必要なもの
- 花や植物:花言葉によっては不吉な意味を持つものもあるため注意
- 金券や商品券:経済的に困っていると捉えられる可能性がある
- カタログギフト:気持ちがこもっていないと感じられる場合がある
最近では合理性を重視して金券やカタログを選ぶ人も増えていますが、贈る相手の価値観を考慮することが何より大切です。
家族で楽しめるお中元おすすめ商品
せっかく贈るなら、家族みんなで喜んでもらえるものを選びたいものです。ここでは人気の高いファミリー向け商品を紹介します。
叙々苑 焼肉ライスバーガー
高級焼肉店「叙々苑」が手掛けるライスバーガーは、大人も子どもも笑顔になれる一品。
電子レンジで温めるだけの手軽さで、夏休みのランチやアウトドア、花火大会後の軽食としても最適です。
カルピス 大人の余韻 芳醇ラテギフト
夏の定番飲料「カルピス」ですが、このシリーズは大人向けに仕上げられた特別仕様。
もちろん子どもも飲めるので、世代を問わず楽しめるのが魅力です。
山田養蜂場×銀座鈴屋 蜜水玉(みつすいぎょく)
透明感のある涼しげなゼリー「水玉スイーツ」が近年人気ですが、こちらは山田養蜂場のはちみつと銀座鈴屋の技が融合した贅沢な逸品。
見た目も美しく、食卓に清涼感を運んでくれます。
まとめ:現代のお中元は「自分も欲しい」と思える品が人気
昔ながらの形式ばった贈答から、最近では「実用的で嬉しい」「家族で楽しめる」商品が選ばれる傾向にあります。
思わず自分用にも取り寄せたくなるような商品を選べば、贈った相手の笑顔も一層輝くはずです。