「間もなく」と「間も無く」、正しいのはどちら?
日常会話やビジネス文書の中で頻繁に使われる「まもなく」という表現。漢字で書くときに「間もなく」「間も無く」のどちらが正しいのか迷ったことはありませんか?実は、両者には明確な違いがあり、正しい使い方が存在します。
この記事では、「間もなく」と「間も無く」の使い分けについて、言葉の意味、文法上の正誤、そして使用シーンごとの適切な表現をわかりやすく解説します。
「間もなく」は正しい表記
「間もなく」の意味と用法
「間もなく」は、「まもなく」と読む副詞で、「それほど時間が経たないうちに」「近いうちに」という意味を持ちます。たとえば、「間もなく列車が到着します」「間もなく会議が始まります」など、ある事柄が近い未来に起こることを伝えるときに使われます。
辞書に載っているのは「間もなく」
『広辞苑』『大辞林』『明鏡国語辞典』など、主要な日本語辞典では「間もなく」が正しい表記として掲載されています。「間(あいだ)」という語に、「もなく(すぐに)」が続いてできた複合副詞であり、正式な言葉です。
ひらがな表記の「まもなく」も問題なし
口語や親しみやすい文体では、ひらがなで「まもなく」と表記されることも一般的です。とくに放送用語や広告などでは、柔らかさを出すためにひらがなを使うケースが多く見られます。
「間も無く」は誤用とされる理由
「無く」は動詞「無い」の連用形
「無く」は「無い」という形容詞の連用形です。つまり、「〜が無くなる」や「〜が無くしてしまった」といった文脈で使われるものです。そのため、「間も無く」と書いてしまうと、「間というものが存在しない」または「間が消失した」という意味になり、本来の「まもなく」とは別の文脈になってしまいます。
間違った漢字変換による表記ゆれ
パソコンやスマートフォンで「まもなく」と入力すると、誤って「間も無く」と変換されてしまうことがあります。この誤用はSNSやブログ、個人の文章で見かけることがありますが、文法的には誤りです。
文書やビジネスシーンでは「間もなく」一択
報告書、メール、案内文など、ビジネス文書では「間もなく」が正式な表記です。「間も無く」は避けましょう。たとえば、「間もなく担当者がまいります」や「間もなく開始いたします」など、丁寧で正確な言葉遣いが求められる場面で使われます。
丁寧さと信頼感を損なわないために
言葉の正しさは、相手に与える印象にも大きく影響します。細かな違いであっても、誤用があると文章全体の信頼性を損なうことがあります。とくに公式な文書では、「間も無く」と書いてしまうと誤植と見なされる可能性が高いため、注意が必要です。
まとめ:「間もなく」が正解。「間も無く」は使わない
- 「間もなく」は辞書に載っている正しい副詞表現
- 「間も無く」は文法的に誤り。「間が無い」という意味になってしまう
- ビジネス文書や案内文では「間もなく」の漢字表記が基本
- 親しみを持たせたい場合は「まもなく」のひらがな表記でもOK
見た目は似ていても、意味や文法の観点からは大きく異なる「間もなく」と「間も無く」。正しい表現を使い分けることで、より伝わりやすく信頼される文章を書くことができます。
