ミシュランガイド：ビブグルマンとプレートの違いとは？意味や種類・マークの見方を解説

「ミシュランガイド＝星マークでお店を評価するグルメガイド」というイメージを持つ方が多いでしょう。このイメージは間違っていません。

しかし、ミシュランガイドには星以外のマークで評価されている店舗も掲載されていることをご存知でしょうか？この事実を知らない人も多いと思います。

星以外の評価マークには「ミシュランプレート」と「ビブグルマン」という2つのマークがあります。今回はこれらのマークとその見方についてご紹介します。

ミシュランプレートとビブグルマンの違いと意味

ミシュランプレートとは

ミシュランプレートは「フォークとナイフとお皿」の絵のマークで表されます。

このマークは、「星獲得には至らなかったが、ミシュランの基準をクリアしている」と評価されたお店に与えられます。

ビブグルマンとは

ビブグルマンは、ミシュランのキャラクター「ムッシュ・ビバンダム（ミシュランマン）」の顔のマークです。

このマークは、「ミシュランの基準をクリアしており、価格以上の満足感を得られる料理を提供する」と評価されたお店に与えられます。

ちなみにビブグルマンには価格設定があり、以下のようになっています：

東京・京都・大阪：6000円以下
愛知・岐阜・三重・福岡・佐賀・長崎：5000円以下
北海道・宮城・富山・石川・広島・愛媛・熊本・大分：3500円以下

「6000円ってちょっと高いな…」って思いませんでしたか？

安心してください。ビブグルマンには1000円台でもお腹いっぱいになれるお店も数多く紹介されています。

ミシュランプレートやビブグルマンに選ばれているお店は、比較的カジュアルな雰囲気のお店が多いです。

星付きのお店は敷居が高く感じるかもしれませんが、これらのマークがついたお店なら気軽に訪れやすいかもしれませんね。

ミシュランガイドの評価の種類

ミシュランガイドの星は純粋に「料理」のみを評価してつけられています。お店の雰囲気や快適さは評価に含まれません。

お店の「快適度」は料理とは別に評価され、フォークとスプーンがクロスした絵や、湯気が立っているどんぶりと箸の絵のマークで表記されています。ミシュランガイドには「料理」と「快適度」の2種類の評価があるのです。

星

ミシュランガイドは料理のジャンルを問わず、以下の5つの評価基準に基づいて評価を行います。

素材の質
料理技術
独創性
コストパフォーマンス（料理の価値と価格が見合っている）
常に安定した料理の一貫性

これらの基準をもとに星が決定されています。

☆☆☆：そのために旅行する価値がある卓越した料理
☆☆：遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
☆：そのカテゴリーで特に美味しい料理（近くへ行ったら是非訪れる価値がある料理）

星3つを獲得しているお店は、多くの人にとって特別な場所です。いつかは星3つのお店で食事をしてみたいですね。

ビブグルマン

星はつかないがコストパフォーマンスが高い料理を提供するお店に与えられる評価です。

ミシュランプレート

ミシュランの基準を満たしているお店に与えられる評価です。

快適度

フォーク&スプーン5つ：豪華で最高級
フォーク&スプーン4つ：最上級の快適
フォーク&スプーン3つ：非常に快適
フォーク&スプーン2つ：快適
フォーク&スプーン1つ：適度な快適
どんぶり&箸：簡素

どんぶり&箸のマークは主に麺類のお店に使われることが多いようですね。

ミシュランガイドのマークの見方

50音順での掲載

ミシュランガイドには多くのレストランが50音順に掲載されています。

星付きレストラン、ビブグルマン、ミシュランプレートが一覧に混在しており、それぞれのレストランは同じサイズで記載されています。このため、細部のマークに注目しないと、思い違いをしてしまうこともあります。

料理・快適度の評価

料理の評価はレストラン名の右側に小さなマークで表示されています。さらに、レストラン名の下部にはその店の快適度を示すマークが配置されています。また、快適度のマークの隣には、レストランのサービス内容を示すマークがあり、駐車場の有無や個室の提供、予約可能かどうかなど、利用前に知っておくべき重要な情報が記載されています。

マークに注目

ミシュランガイドはページのスペースが限られているため（1ページに2店舗が掲載されることが多い）、多くのシンボルマークを用いて情報が提供されています。最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、何度か見るうちに必要な情報を素早く見つけられるようになります。利用する際はマークの意味を確認しながらガイドを参照すると良いでしょう。