「鷹（たか）」「鷲（わし）」「鳶（とび・とんび）」「隼（はやぶさ）」は、日本にも生息している鳥です。それぞれの見た目が似ているため、違いがわかりにくいと感じる方も多いでしょう。この記事では、これらの鳥の違いについて詳しく解説します。
鷹、鷲、鳶、隼の違い・実は明確な違いはない
「鷹」「鷲」「鳶」「隼」の違いは、実際には明確なものではありません。しかし、大きさの違いを基に区別することができます。以下に、それぞれの大きさをまとめた表を示します。
- 鷹：大きさは約45～70cm
- 鷲：大きさは約85～100cm
- 鳶：大きさは約60cm
- 隼：大きさは約35～50cm
これらの情報を参考に、それぞれの鳥を見分ける際のポイントとして利用してください。
「鷹(たか)」を詳しく解説
鷹の大きさは約45～70cmです。鋭い爪とくちばしを持ち、高い視力で獲物を見つけることができます。
鷹の特徴と大きさ
「鷹」は、種類によって異なりますが、大きさはおおよそ45～70cmです。タカ目タカ科に属し、一般的には鷲よりも小型の鳥です。鷲の大きさの約3分の2ほどで、日本にはオオタカが生息しています。
オオタカの大きさは、オスが約50cm、メスが約57cmで、ハトの約2倍の大きさです。しかし、例外もあります。スリランカに生息するカワリクマタカは、オスが約75cm、メスが約80cmに達します。さらに、アフリカのカンムリクマタカは約90cmにもなり、鷹の中にはこのように大きな種類も存在します。
鷹の英語表記
「鷹」は英語で “hawk” と表記されます。
「鷲(わし)」を詳しく解説
鷲は鷹よりも大きく、約85～100cmの体長を持ちます。力強い飛行力と大きな翼が特徴で、広い範囲を飛び回ります。
鷲の特徴と大きさ
「鷲」は種類によって大きさに差がありますが、例えばメスのオオワシの場合、その大きさは約85～100cmで、羽を広げると約220～250cmにもなります。ハトと比べると約3倍の大きさです。分類はタカ目タカ科で、「鷹」や「鳶」と同じです。
日本にはイヌワシ、オジロワシ、オオワシが生息しており、これらは天然記念物に指定されています。また、アメリカの国鳥であるハクトウワシも有名です。
鷲の英語表記
「鷲」は英語で “eagle” と表記されます。
「鳶(とび・とんび)」を詳しく解説
鳶の大きさは約60cmです。空高く舞い上がり、滑空する姿がよく見られます。尾がV字型になっているのが特徴です。
鳶の特徴と大きさ
「鳶」は大きさが約60cmで、「鷹」や「鷲」、「隼」と比べると尾羽が角ばっているのが特徴です。羽を広げると約150～160cmになります。
鳶の英語表記
「鳶」は英語で “kite” と表記されます。
「隼(はやぶさ)」を詳しく解説
隼の大きさは約35～50cmで、他の3種類に比べると小柄です。非常に高速で飛行し、空中での狩りが得意です。
隼の特徴と大きさ
「隼」の大きさは約35~50cmで、「鷹」「鷲」「鳶」と比べると最も小型の鳥です。分類はハヤブサ目ハヤブサ科で、「鷹」「鷲」「鳶」とは異なる種類に属します。
日本に生息する隼
日本には、シロハヤブサやチゴハヤブサが生息しています。2012年に日本鳥学会は、「隼」の分類を猛禽類からインコや雀(すずめ)の仲間に変更しました。それでも、隼はカラスやウサギなどを主な獲物とする非常に凶暴な鳥です。
隼の英語表記
「隼」は英語で “falcon” と表記されます。
まとめ
鷹、鷲、鳶、隼の違いをざっくりまとめると以下の通りです。
- 鷹：大きさは約45～70cm
- 鷲：大きさは約85～100cm
- 鳶：大きさは約60cm
- 隼：大きさは約35～50cm
これらの情報を参考に、見分ける際のポイントを押さえておきましょう。
