「06」から始まる電話番号と聞くと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは大阪市内の番号ではないでしょうか。
実際、「06」は大阪府大阪市や堺市の一部など、関西エリアを代表する市外局番です。
しかし最近、「067」から始まる電話番号が増えており、「あれ?大阪の番号?」と勘違いする人が多くなっています。
この記事では、「06」と「067」番号の違い、そして注意すべき電話の種類や詐欺の可能性について詳しく解説します。
06は大阪の市外局番
まず基本として、「06」は大阪府の中心部に割り当てられた市外局番です。
具体的には次の地域が該当します。
「06」が使われている主な地域
- 大阪市(北区、中央区、西区、天王寺区、浪速区など)
- 豊中市
- 吹田市
- 守口市
- 摂津市の一部
- 堺市北区・堺区など
つまり、「06」で始まる電話番号は、関西地方の中でも大阪都心部を中心としたエリアを意味します。
一般的な固定電話(自宅・企業)や一部のIP電話サービスで使われており、安心してよい地域番号です。
では「067」から始まる番号は大阪ではない?
結論から言うと、「067」は大阪の固定電話番号ではありません。
「06」は確かに大阪の市外局番ですが、「067~」と続く番号の多くは、インターネットを利用したIP電話(050系と同じ仕組み)に割り当てられています。
「067」番号の正体
- 050番号と同様、IP電話(インターネット電話)の一種
- 大阪エリアにあるわけではない(全国どこでも使える)
- ネット回線を利用して取得できる番号(物理的な住所と紐づかない)
つまり、「067」から始まる番号は見た目は大阪っぽいけれど、実際は大阪ではない可能性が高いのです。
企業の営業電話や、一部の悪質な業者が「大阪の会社」と信じ込ませる目的で使用しているケースもあるため、注意が必要です。
「067」番号を使った迷惑電話に注意
近年、「067」から始まる番号を使った迷惑電話や詐欺電話の報告が増えています。
特に次のような内容には注意しましょう。
- 「保険の見直し」「光回線の変更」などの営業電話
- 「アンケート調査」「ポイント還元」と称する勧誘
- 「未納料金があります」などの架空請求
これらの電話は大阪とは関係がなく、全国どこからでも発信できるケースが多いです。
番号の見た目に惑わされず、相手の身元確認をしっかり行いましょう。
「067」と「06」番号の見分け方・市外局番の区切り方
電話番号は、最初の3桁ではなく市外局番の区切り方で判断するのがポイントです。
番号 | 区切り方 | 意味 |
---|---|---|
06-xxxx-xxxx | (市外局番)06 | 大阪市・豊中市など |
067-xxxx-xxxx | (市外局番)067ではなく、067は番号全体の一部 | IP電話・ネット電話など(大阪ではない) |
つまり、「06」までは市外局番として大阪を示しますが、「067~」と続く番号はインターネット電話番号の形式であり、実際の住所と結びついていません。
不審な「067」番号から電話があったときの対処法
- 知らない番号はすぐに折り返さない
- 「電話番号検索サービス」で発信元を調べる
- 営業・詐欺電話の場合は着信拒否登録をする
- 繰り返しの迷惑電話は消費者センターや警察へ相談
また、企業名を名乗っていても本当にその会社の番号かどうかは公式サイトで確認しましょう。
正規企業の代表番号は、ほとんどが固定電話(06、03など)を利用しています。
まとめ:「067」は大阪の番号に見えてもIP電話の可能性大
「06」から始まる電話番号は大阪市を中心とする地域の固定回線番号ですが、「067」から始まる番号は大阪とは無関係です。
多くはIP電話として利用されており、発信元の地域を特定することはできません。
もし「067」番号から営業や不明な連絡があった場合は、すぐに個人情報を伝えず、
ネット検索や公式窓口で相手を確認することが大切です。
「大阪の番号だから安心」と思い込まず、冷静に対応しましょう。