会社の朝礼や飲み会、結婚式の披露宴などでよく聞かれる「それでは一言お願いします」。
この「一言」とは、実際どのくらいの長さ・内容が適切なのでしょうか？
話しすぎても場が白ける、短すぎても意味が伝わらない――そんな“ちょうどいい一言”を、シーン別にご紹介します。
目次
「それでは一言お願いします」の“一言”の意味とは
「一言」とは、文字通り「わずかな言葉」や「少し話すこと」を指します。
スピーチや挨拶の場で「一言お願いします」と言われたら、基本的には1分以内にまとめるのがマナーとされています。
「それでは一言お願いします」場面別のマナーを解説
会社の朝礼・会議の場合
朝礼や会議の冒頭では、参加者全員が業務前で集中している時間帯。
話が長くなると空気が緩んでしまうため、挨拶や意見は40秒～1分以内に要点を絞って話すのが理想です。
- 本日の目標や感謝の一言など、簡潔で前向きな内容が好ましい
- 余計な自慢や説教口調は避け、爽やかに締めるのがポイント
会社の飲み会やパーティーの場合
飲み会や社内パーティーなどでは、乾杯の音頭や冒頭挨拶が求められることがあります。
このような場では、会の雰囲気を壊さないよう軽やかで明るい挨拶を意識しましょう。
- 会社の業績や目標に触れる場合でも手短に
- 堅苦しくなりすぎず、すぐに「それでは乾杯！」と場を進行する
こちらも目安は1分以内。冗談や笑いを交えつつも、簡潔にまとめるのがスマートです。
披露宴で「一言」を求められた場合
結婚披露宴のスピーチや挨拶では、あらかじめ依頼された場合と、その場で急に指名される場合で対応が異なります。
あらかじめ依頼されていた場合
- 時間の目安は約5分、原稿にして1200～1600字程度
- 新郎新婦との関係性やエピソードを含め、心温まる内容が喜ばれます
- ユーモアを交えてもOKだが、過度な暴露話や長話は避ける
その場で急に振られた場合
- 本当に“一言”のつもりで、40秒～1分以内（約240～320字程度）に収める
- 簡単な自己紹介＋「おめでとうございます」「末永くお幸せに」の祝福メッセージで十分
まとめ：「一言」は“短く・心を込めて”が基本
「一言お願いします」は、長話を期待されているわけではありません。
シーンに応じて、簡潔で伝わる内容を1分以内に話すのが理想です。
準備ができる場面では5分前後でも構いませんが、急な指名の場合は気負わず、素直な気持ちを短く伝えることを心がけましょう。
“一言”の中にも、思いやりや場の空気を読む配慮があると、印象もぐっと良くなります。
