新幹線を利用する際に、多くの人が迷うのが「のぞみ」と「ひかり」の選択です。どちらも東海道新幹線を走る主要な列車ですが、速さや停車駅、料金などに違いがあります。
この記事では、「のぞみ」「ひかり」の速さの違いや、それぞれの特徴、利用シーンに応じたおすすめの選び方を詳しく解説します。
のぞみとひかりの基本的な違い
停車駅の数が異なる
「のぞみ」は東海道新幹線の中で最も停車駅が少ない速達タイプで、主要都市のみを結びます。
一方、「ひかり」は「のぞみ」よりも多くの駅に停車し、やや時間がかかります。
- のぞみ:東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪 など
- ひかり:のぞみ停車駅+静岡、浜松、岐阜羽島、三河安城 など一部中間駅にも停車
使用車両はほぼ同じ
車両はどちらも主にN700S系・N700A系が使用されており、車両の性能自体は同じです。速さの違いは、停車駅の数と停車時間によるものです。
のぞみとひかりの速さ比較
東京〜新大阪間の所要時間
東海道新幹線の主要区間である「東京〜新大阪」の所要時間で比較してみましょう。
- のぞみ:約2時間30分(最速で2時間21分)
- ひかり:約3時間(最速で2時間50分前後)
同じ区間でも、「のぞみ」は「ひかり」よりも約30分ほど速く到着します。
区間別の速さの違い
例えば「名古屋〜東京」間での所要時間は以下の通りです。
- のぞみ:約1時間30分
- ひかり:約1時間50分
都市間の移動時間を短縮したい場合は、のぞみの方が圧倒的に便利です。
なぜのぞみの方が速いのか?
停車駅が少ないから
「のぞみ」は限られた主要駅のみに停車するため、停車・発車の回数が少なく、加減速のロスが少ないという特徴があります。
このため、同じ車両を使っていても、実質的に最も速く移動できるのです。
ダイヤ上でも優先されている
のぞみは利用者が多く、東海道新幹線の看板列車でもあるため、ダイヤ上でものぞみが優先的に走行できる仕組みになっています。
ひかりやこだまはのぞみ通過待ちのために駅で待機するケースもあり、結果的に所要時間が延びることもあります。
のぞみとひかりの料金比較
基本的に料金は同じ
のぞみとひかりは、特急料金・乗車券ともに基本的には同一料金です。
たとえば、東京〜新大阪の普通車指定席は、どちらを使ってもおおむね14,000円前後です(時期や座席種類による差あり)。
エクスプレス予約や早割では差が出ることも
エクスプレス予約や一部の早割切符では、ひかりの方が割安になることがあります。
時間に余裕がある場合は、コストを重視してひかりを選ぶのも一つの手です。
どちらを選ぶべきか?利用シーン別のおすすめ
ビジネスや急ぎの移動なら「のぞみ」一択
出張などで時間を節約したい場合は、迷わず「のぞみ」がおすすめです。
停車駅が少ないためスムーズに移動でき、接続時間も読みやすくなります。
観光やゆったり移動なら「ひかり」も選択肢
旅行やレジャーでの移動であれば、「ひかり」を選ぶのも賢い方法です。
空いている時間帯や車両が多く、車内も比較的落ち着いています。
また、「のぞみ」が停車しない中間駅を目的地とする場合は、「ひかり」が便利です。
まとめ|速さ重視ならのぞみ、コスパや中間駅ならひかり
「のぞみ」と「ひかり」の違いは主に停車駅数とその影響による所要時間の差にあります。
のぞみは速達型で所要時間が短く、ひかりはその分多くの駅に停車する分だけ時間がかかりますが、柔軟に利用できるのが特徴です。
どちらを選ぶかは、移動の目的・優先事項(速さ・コスト・快適さ)に応じて決めるとよいでしょう。
スムーズな新幹線移動の参考にしていただければ幸いです。