最近、「+1811」で始まる電話番号から不審な着信があったという報告が増えています。
「お客様の電話に異常があるため強制的に利用が停止になります」といった内容の留守番電話が残されていたケースもあり、不安に感じる方も多いようです。
本記事では、「+1811」から始まる番号の正体と、着信があった際の適切な対応方法について解説します。
+1811からの電話の内容とは?
「+1811」から始まる番号からの着信で、以下のような留守電メッセージが残されるケースが報告されています。
- お客様の電話に異常があるため、強制的に利用を停止します。
- このまま放置すると通信サービスが使えなくなる可能性があります。
一見すると通信会社からの正当な連絡のように思えますが、実際には内容が非常に曖昧で、具体的な会社名や契約者情報に触れられていない点が特徴です。
+1811はどこの国の番号?
「+1811」という番号は国際電話の形式に見えますが、「+1」はアメリカ・カナダの国番号であり、「811」は地域番号ではなく、もともと災害時や緊急インフラ確認用の特別な番号として使われています。
そのため、「+1811」から始まる番号が個人の携帯や企業からの正規の着信である可能性は極めて低く、ほとんどのケースで「なりすまし」や詐欺目的の迷惑電話と見て間違いありません。
繰り返し同じ内容の留守電が入る理由
番号の後半は異なるものの、冒頭が「+1811」で共通している場合、発信者は同一の業者、または同じ詐欺グループである可能性があります。
繰り返し同じ内容を送ってくるのは、心理的に不安を煽り、相手に折り返しの連絡を促すためです。
これは典型的な「不安誘導型の迷惑電話」の手口です。
悪用の可能性はあるのか?
このような着信だけで個人情報が抜き取られることはありませんが、留守電の内容を信じて折り返し電話をしたり、指示通りに何らかの操作を行った場合は被害につながる可能性があります。
具体的には以下のようなリスクが想定されます。
- 高額な通話料金を請求される「国際電話詐欺」
- 自動音声での個人情報入力を促される
- 遠隔操作アプリのインストールを誘導される
着信があった場合の対応方法
もし「+1811」からの着信があった場合は、以下の対応を心がけましょう。
- 知らない番号からの着信には出ない
- 留守電を聞いても、折り返しは絶対にしない
- 不審な内容はメモし、必要に応じて消費者センターなどに相談する
- スマートフォンの迷惑電話ブロック機能やアプリを活用する
まとめ
「+1811」からの着信は、多くのケースで迷惑電話や詐欺の可能性が高いと考えられます。
繰り返しの着信や、不安をあおるような内容の留守電に惑わされず、冷静に対処することが大切です。
不安な場合は、契約中の通信会社に直接確認するか、消費者ホットライン(188)などに相談して対策を検討しましょう。