忙しくて運動の時間がとれない人にとって、通勤時間を活用したウォーキングは有効な選択肢です。
実際に「1駅手前で降りて歩くだけでもダイエットや健康効果はあるの?」という疑問に対し、ウォーキングスタイリストの村神一誠さんが答えてくれました。
1駅手前で降りて歩くのは効果的
1駅分を歩く距離は約2km。朝と夕方の往復で4km程度になりますが、これは十分な運動量です。
「時速4kmが通常の歩行速度ですが、やや早歩きで15分を朝と夕に行えば、合計30分のウォーキングになります。これは脂肪燃焼、血流促進、心肺機能の向上などが期待できる、立派な有酸素運動です」(村神さん)
この習慣を週5回続けるだけでも、健康増進や体重コントロールに効果があるとのことです。
頑張って長く歩けばもっと効果的?
では、さらに欲張って2〜3駅分(10km)歩けばもっと良いのでしょうか?
「毎日4km歩くことと比べて、週に1度10km歩くのはあまりおすすめできません。継続的な運動の方が身体に良い影響を与えます。頻度の高い軽めの運動が重要です」(村神さん)
ストレッチや歩き方の工夫で効果アップ
通勤時の歩行でも、ちょっとした工夫でさらに効果が上がる方法があります。
- 歩く前に軽くストレッチ(肩・腰・足首)をする
- 姿勢を良くして歩く(目線は前・背筋を伸ばす)
- お腹を軽くへこませた「ドローイン」で歩く
- 踵からつま先に体重移動を意識する
- 膝を伸ばして大きく脚を動かす
- カバンは左右交互に持ち替える
これらのポイントを意識するだけで、太もも・お尻の筋肉を効果的に使いながらウォーキングができるようになります。
ウォーキングは「健康維持」に最適な習慣
村神さんによれば、健康とは「身体が温かく、心肺機能が高いこと」。
これは免疫力を高め、体調を安定させるための重要な要素であり、ウォーキングはその土台となる運動だといいます。
1駅手前で降りて歩くことが続かない…継続のコツとは?
健康やダイエットのために「1駅手前で降りて歩く」という習慣を始めたものの、数日で挫折してしまった経験はありませんか?
そこで今回は、習慣を継続するための具体的な工夫を紹介します。
なぜ続かない?よくある3つの原因
- 目的があいまい:「なんとなく健康に良さそう」で始めるとモチベーションが持続しません。
- 負担が大きい:いきなり毎日歩こうとすると疲れてしまい、やめたくなります。
- 成果が見えにくい:体重や体調の変化がすぐに出ないと、やる気がなくなってしまうことも。
1. 目標を明確に「言語化」する
まずは「なぜ歩くのか」をはっきりさせましょう。たとえば、
- 「あと2kgだけ落としたい」
- 「週5回、汗をかく習慣をつけたい」
- 「健康診断で褒められたい」
目標を明確に紙に書いたり、スマホのメモに残すことで意識づけができます。
2. 頑張りすぎない「週2〜3日スタート」
「毎日やらなきゃ」と思うと挫折しやすくなります。
まずは週に2〜3日、気が向いた日だけでOK。
続けるうちに、自然と「歩く日」が増えていきます。
3. 道中を「楽しい時間」に変える
歩いている時間にお気に入りの音楽やポッドキャストを聞くと、移動が「楽しみ」になります。
例えば、
- 好きなアーティストのアルバム1枚を聴ききる
- 語学アプリやオーディオブックで学習タイムにする
- 街の風景や季節の変化を写真に撮る
「歩く=退屈」という感覚を変えることが大切です。
4. 歩いたら「記録」する
歩数計アプリや手帳に記録を残しましょう。
数字で見えると達成感が得られ、「またやろう」という気持ちになれます。
おすすめアプリ例:
- iPhoneヘルスケア
- Google Fit
- dヘルスケア(ポイント還元あり)
5. どうしても続かないときは「短縮する」
雨の日や疲れた日は、1駅歩かなくてもOKです。
「自宅から最寄りまで10分だけ歩く」「1駅の半分の距離だけ歩く」でも構いません。
大事なのは“ゼロにしないこと”です。
まとめ:明日から始められる健康習慣
1駅手前で降りて歩くだけでも、きちんと効果は出ます。
毎日コツコツと続けることで、体力も代謝も改善し、ダイエットや健康維持にもつながります。
通勤を少しだけ工夫して、無理なく運動習慣を取り入れてみましょう。