青いレモンと黄色いレモンの違いは?
黄色も青色も同じ品種
レモンと聞くと鮮やかな黄色を思い浮かべる人が多いですが、最近では果皮が緑色の「青いレモン」も店頭で見かけるようになりました。
実は、これらは品種が異なるわけではなく、どちらも同じレモンです。
レモンは秋頃に果実が成熟し始め、その時点では緑色をしています。気温の低下とともに色が徐々に変化し、冬に近づくにつれて黄色へと熟していきます。
つまり、緑色のレモンは未熟ではなく、「早採りレモン」あるいは「グリーンレモン」と呼ばれ、特に香りが強いのが特徴です。
青いレモンと黄色いレモンの違い
青いレモンは果汁や酸味がやや控えめなこともありますが、その分さわやかな香りが引き立ち、料理やドリンク、スイーツなどに幅広く活用されています。
一方、黄色いレモンは酸味がしっかりしており、果汁もたっぷり含まれています。用途に応じて色を選ぶことで、料理の幅が広がります。
なお、スーパーで見かけるレモンには、国産と輸入品があり、旬の時期も異なります。国産レモンは秋から翌年の春にかけてが旬で、より香りが高く皮まで安心して食べやすいという特徴があります。
おいしいレモンの選び方と保存方法
レモンを選ぶ際には、果皮の「ハリ」と「ツヤ」をチェックしましょう。皮がシワシワだったり、乾燥しているものは鮮度が落ちているサインです。また、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものは果汁が多く、おいしいレモンである可能性が高いです。
購入後は冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本です。乾燥を防ぐために、通気性のあるポリ袋やラップに包んで保存すると鮮度が長持ちします。ただし、完全に密閉すると果物が呼吸できず傷みやすくなるため、少しだけ通気性を残しておくと安心です。保存状態が良ければ、2週間~1ヶ月ほど新鮮さを保てます。
また、使いきれない場合には冷凍保存もおすすめです。冷凍する際は、丸ごとではなく輪切りやくし切りなど、用途に応じた形にカットしてから保存袋に入れると使いやすくなります。凍ったままドリンクや料理に加えるだけで、香りと酸味をそのまま楽しむことができます。
レモンは皮ごと食べられる?
レモンの皮には爽やかな香り成分が多く含まれており、料理のアクセントとしても重宝されます。ただし、皮ごと食べる際には「国産」と「輸入」の違いを理解しておくことが大切です。
国産レモンは皮ごと食べるのに適している
国産レモンは農薬や防カビ剤の使用が控えめ、あるいは使用されていないことが多いため、皮ごと食べるのに適しています。一方で輸入レモンは長距離輸送に耐えるため、防カビ処理などが施されていることがあり、皮の摂取には注意が必要です。
皮ごと使いたい場合は、なるべく国産の無農薬・ノーワックスレモンを選ぶようにしましょう。国産レモンは果皮が薄くて香りが良いのも特徴で、ピールやマーマレード、レモンピール入りのお菓子、料理のトッピングなどにぴったりです。
レモンの魅力を料理に活かす
レモンの魅力は「味(酸味)」「彩(色合い)」「香(芳香)」の3つの要素にあります。料理に酸味を加えることで味が引き締まり、脂っこい料理もさっぱりと楽しめます。さらに、鮮やかな黄色や緑の断面が料理に明るさと清涼感を与えてくれます。
レモンは刺身に添える、唐揚げにかけるといったシンプルな使い方のほか、レモンバターソースやレモンクリームパスタ、レモン鍋などアレンジレシピも豊富です。とくに「レモン鍋」はスライスレモンをたっぷり浮かべることで、香り高く、見た目にも華やかで話題性のあるメニューになります。
冷凍レモンをおろし金ですりおろしてサラダや焼き魚にふりかければ、手軽に香りと酸味をプラスできます。レモンは冷凍しても品質が落ちにくいため、常備しておくと料理の幅が広がります。