秋から冬にかけて旬を迎えるラフランスは、その上品な香りととろけるような甘みで人気の高い洋梨です。しかし、見た目から食べ頃を判断しづらく、タイミングを逃してしまうことも少なくありません。今回は、ラフランスの完熟サインも含めてまとめました。
ラフランスの食べ頃の見極め方とは?
ラフランスの食べ頃サインを見極めるには?
ラフランスは、収穫後すぐには食べ頃ではなく、常温で数日から1週間程度「追熟」させる必要があります。追熟を見守ることで、香りや甘さが十分に引き出され、なめらかな食感が楽しめるようになります。
食べ頃のサインとして注目したいのは、以下のポイントです。
- 軸の周囲が耳たぶのようにやわらかくなる
- 軸の根元にしわが出てくる
- 軸がややしおれてくる
- 果実の下部(お尻の部分)がわずかに茶色く変色する
- 芳醇な甘い香りが強くなる
とくに軸まわりの柔らかさは重要な見極めポイントです。指で軽く押して「耳たぶくらい」の弾力があれば、食べ頃といえます。逆に、触れただけで潰れてしまうほど柔らかい場合は熟しすぎている可能性がありますので、変なにおいがしないかも確認してください。
保存の際は温度と観察がカギ
ラフランスを追熟させる際は、15〜20℃程度の室温で保存するのが理想的です。気温が高すぎると急激に熟してしまうため、風通しの良い場所や室温の安定したスペースに置くのがおすすめです。
また、追熟中は1日おきに軸まわりをやさしく触って状態を確認し、食べ頃を逃さないようにしましょう。完熟したら、冷蔵庫で冷やしてからいただくと、より一層香りと甘みが際立ちます。
ラフランスの切り方・食べ方のコツ
ラフランスは丸みのある独特の形をしているため、切り方に悩む方もいらっしゃるかもしれません。しかし、基本的にはリンゴと同じように扱えば問題ありません。
まず縦に4〜8等分にし、芯をV字に切り落とします。その後、皮を包丁でむきましょう。完熟して果肉が非常にやわらかくなっている場合は、半分にカットしてスプーンで芯を取り除き、そのまま果肉をすくって食べる方法もおすすめです。
メロンやキウイのように、スプーンでやさしくすくって食べる楽しみは、ラフランスならではの贅沢な味わい方といえるでしょう。
まとめ
ラフランスを美味しくいただくには、食べ頃をしっかり見極めることが大切です。軸まわりの柔らかさや香りの変化を確認しながら、完熟のタイミングを逃さないようにしましょう。また、果実の味わいを活かしたスイーツで旬を楽しむのも素敵な方法です。
ぜひ今年の秋冬は、ラフランスの魅力をじっくり味わってみてはいかがでしょうか。